マインドフルネスの手法 【ジャーナリング】

「マインドフルネス」

 

 以前、その概要とマインドフルネス瞑想の方法についてお伝えしました。

 前回は怒りをコントロールするというアンガーマネジメントについてお伝えしました。

 

そして今回、同じくグーグル社内で開発されたSIY(Serch inside Yourself)のプログラムの中から、書くことによって自己を発見する、ジャーナリングについて紹介します

 

 

【ジャーナリングによる自己発見】

 

 自分について書くことで、自分についての気付きを高めるワークです。

 思考や情動に対する「書く瞑想」とも言われています。

 

 普段は心の奥にあって意識していないこと、または、言葉になっていないけれども漠然と思い描いていること、そのような無意識にもっていたり漠然と思い描いている考えや情動を言葉で言語化することにより、明確に自分に気がついていくことができます。

 

 このような自分自身への気付きの力を「自己認識力」といいます。

 ジャーナリングを行い、普段は明確になっていない考え、感情をアウトプットすることで、自分自身への認識が高まります。

 書き続けることで、普段は意識していなかった考えがわいてくることもあります。

 新しい自分を発見することができるワークでもあります。

 

 この自己認識力が高まると、自分の大事にしている価値観やビジョンがより明確になったりします。

 また、普段自分が意識・無意識でどのようなことを思考しているのか、自分自身思考パターンや心のクセが理解できます。

 

 では、具体的にどのように取り組むのか見てみましょう。

 

《準備するもの》

 ・白紙の紙を数枚

 ・ペン

 

《テーマを決める》

 取り組んでみたいテーマを用意する

 例:

  ・今、感じているのは…

  ・今、意識しているのは…

  ・私にやる気を起こさせるのは…

  ・今日、やってみたいのは…

  ・私の心を傷つけるのは…

  ・こうだったらいいなと思っているのは…

  ・他の人たちは…

  ・愛とは…

  ・私を愉快にしてくれるのは…

  ・私の長所は…

  ・今日の良かったことは…

  ・今日の感謝したいことは…

  ・今日の気づきは…

 

《手順》

 ①目を閉じて、自分の固有に注意を向けて、一度、頭と心をクリアにする

 

 ②また、呼吸を繰り返し、心と身体をリラックスさせていく

 

 ③自分で設定したテーマについて、7分間書き続ける

  この時間は、3分、5分、7分と自分で設定するとよい

  !!ポイント!!

   ・頭に思い浮かんでくることを手を休めずに全て書く

   ・書き方は自由

   ・単語でも文章でも箇条書きでも自分の好きなように書く

   ・頭にわいてきたことをキャッチして言葉にする

   ・誰かに見せるわけではないため、好きなように書く

 

 ④気がついたこと、思ったことを自分自身で味わう

 

 

このようにジャーナリングによって自己認識力を高めることにより、 「リーダーが最も開発すべき重要な能力」が鍛えられることになります。

 

 

いかがでしたか?

まずはジャーナリング用にノートを用意しようかと思います。

このプロセスも実践あるのみ。

1日の最後に、今日の振り返りとして習慣的にジャーナリングをしてみようと思います。

 

 

 

参考文献

方喰正彰(2017)「マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命」サンガ.