近所のマラソン教室に参加して、マラソンの運動生理学について少し学んだ

 

 近所のマラソン教室に参加してみました!

 

近くのスポーツセンターにて、「初級マラソンクリニック」という講座が開かれたので受講してみました。

講師は齊藤満さん。

豊田工業大学の名誉教授であり、現在はコミュニティセンターやスポーツセンターなどでマラソンや体操、運動についての講義や指導を行っている方です。

 

 

全2回の講座で、初日は1時間半の座学でした。

その中では主に、マラソンの運動生理学やマラソンの特性について、パワーポイントと手元の資料を用いて説明していただきました。

 

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マラソンのトップ選手と市民ランナーの比較

 

まず初めに、全国のマラソン大会で100位内で走る方々と、それら大会の市民ランナーの方々が1分間でどれだけ走ったかというデータを年齢別にグラフ化したものを見ながら比較しました。

 

100位以内の方々の1分間で走った距離は一般ランナーの倍ぐらいというデータにまず驚きです。

ま、でもそうですかね。そりゃ早いですよね。

ただ、これに年齢という枠を設定すると、55歳以降はぐっと100位以内の方々の記録が落ちます。年齢とともにどんどん1分間に走れる距離が短くなっていきます。

 

次に、各年齢別でどの年齢が1分間に走れる距離が長いのか、という視点で見てみました。

縦軸に距離、横軸に年齢でインプットした表から、100位以内のランナーは40歳前後が一番距離が長く走ることができ、その40代を頂点に両側の年齢は距離が下がっていっています。

では一般ランナーはどうかというと、こちらは40歳ごろから55歳ごろまで1分間に走れる距離が長い結果となっています。

100位以内のランナーは、自身の1分に走れる距離が一番早い時期は一瞬にして終わってしまうけれども、一般ランナーは、40歳ごろから55歳ごろまで10年以上にわたってマラソンスのトップピードの維持が可能だということです!!

 

また別のグラフでは、個人ごとの1年間のベストタイムを30~40年間収集したものがありました。

そのグラフから分かることは、マラソンの自己ベスト記録はマラソンを始めてから10年から15年ほどかかるということです。

日ごろのタイムに惑わされず、焦らず、毎日コツコツ走り続けることで、15年後の自分が自己ベストを出していることを想像することで、私たちは走り続けやすくなりますね。

 

 

さらに、どんな世界的な記録保持者でも、マラソンの速度は年齢とともに落ちていきます。

特に65歳から70歳という年齢になると、記録保持者も一般ランナーと同じくらいのマラソン速度まで落ちます。ということは、65歳から70歳という年齢まで走り続けることで、マラソンランキングの100位以内に入る可能性も見えてくる、ということです!

 

 

 

実技で学んだ大切なこと

 

① 自分の基準速度を知る

 

2日目は外へ出て実際に走ってみました!

一定の距離を走って、自分の呼吸のキツさや脚への負担を感じ取ることで、どのくらいの速さが自分の基準となる速度になるのかということを確認しました。

 

私は自分の呼吸が荒くならず、でも長い距離を走れる速度について、毎回のランニング記録から分かっていましたが、実際に他の人と計測してみる、となるとどうしても速いペースになってしまいました。

特に、計測する距離が短かったため、どうしてもスピードが上がってしまい、息も上がってしまうという始末。。。

自分の基準速度を一定のペースを守りながら走る難しさを体感しました。

フルマラソンの大会ともなると、周りのペースに惑わされて、ついついハイペースになって後半ばててしまうという話も聞きますよね。自分のペースを守ることが、自分の呼吸の乱れや体力の消耗をさせないためにも大事なんですね!

 

 

② 短く速く、長くゆっくり

 

自分の基準速度を知ることで、その後の練習に変化をもたらすことができます。

その基準軸は三つ!

一.時間

二.距離

三.速さ 

 

例えば、走る時間があまりない日は、

 一. 時間 → 少ない

 二. 距離 → 短い

 すなわち 三. 速さ → 速い!

ということから、短い距離を基準速度より速く走る!

 

例えば、走る時間がたくさんある日は、

 一. 時間 → たくさん

 二. 距離 → 長い

 すなわち 三. 速さ → ゆっくり!

ということから、長い距離を基準速度よりゆっくり走る!

 

毎回、同じ距離を同じ速さで走るより、時間や速さを変えることで使う筋肉も変わることで体も鍛えられ、自分の基準速度も少しずつ上がっていくということです!

 

 

 

今後の走り方の心構えの変化

 

今まで、自分の走るタイムを気にせず、ただただ気持ちよく走ることだけ考えてきました。

 

それはそれでよし。

気持ちよければそれでよし。

 

でもせっかく走っているのであれば、記録も気にしつつ、体力と筋力、肺活量をあげて、10年後、15年後に自分のベストタイムを出してみたい、と思えるようになりました。

 

ということで、これから走る時は、短く速く、長くゆっくりを心がけて走ってみます!