子どもの反抗期ってなに? 我が子も、そろそろ反抗期かも?と思う言動が増えてきました

 

反抗期って何なの?

わたしも反抗期がある子どもだったので、具体的に反抗期にどのような態度をとったり、どのようなことが起きたりするのかは理解しているつもりです。でも実際に、自分の子どもが反抗期に入ったら…と今から心配になります。さて、反抗期の子どもにどのように接することができるのでしょうか。

 

人生には二度の反抗期があるといわれています。イヤイヤ期といわれる乳幼児期と、小学生高学年から中学生くらいまでの思春期です。思春期の反抗期は、第二次反抗期ともいわれます。
始まりや終わりの時期、また反抗期の長さには個人差があり、中には目立つような反抗的態度を見せない子もいます。


イヤイヤ期は、まだおしゃべりを始めたぐらいの乳幼児が、まず一言目に「イヤ!」となんでも拒否する時期です。何を言っても、何をやっても「イヤ!」と首を振られます。

そして思春期に起こるといわれる反抗期。

では、そもそも思春期とはどういうことを言うのでしょうか。

 

f:id:akarin5:20200108214058j:plain

 

そもそも思春期とは何なの?

脳科学では、思春期の入口は10歳と言われ、終わりは25歳までだと言われています。この「思春期」と呼ばれる時期に「反抗期」と呼ばれる衝動性が高まる特徴がみられるため、しばしば
思春期=反抗期
というイメージが定着しているようです。

思春期は、
・自我が芽生え、自立を始める
・親離れをしたがる
・周囲の目が気になるようになる
・「自分」についての深堀をする
・「自分」の役割や立ち位置が気になる
など、これまで親の言う通りに生きてきた自分に疑問を抱きはじめたり、自分の意見を言うようになってきます。早い子では10歳くらいから始まり、ここから15歳くらいまでの時期を思春期前期と呼んでいます。

なるほど。

私も小学校6年生の時には、自分自身がしっかりとしてると思ってたし、周囲の目もものすごく気にしていたし、もう大人なんだと思っていたことを思い出しました。

早い子では10歳から思春期が始まるので、大体小学校4,5年生くらいということ。うちの長男もこの時期にさしかかっています。

最近は、外では手をつないでくれなくなったし、髪型や服装などの見た目も気にするようになりました。自分の意見も持ち、それに反するとすぐに機嫌が悪くなる。かといって、少し時間が経つと甘えてくるんです。

 

思春期とホルモンの関係ってあるの?

この思春期とホルモンの関係はあるのでしょうか?

 この時期は第2次成長期でもあるため、性ホルモンが大量に分泌され、身体の変化が著しく、男の子はより男の子らしく、女の子は女の子らしく体が変化していきます。

この性ホルモンは、脳内にある視床下部からGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)を出すよう下垂体に命令が出されます。すると、下垂体からゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)が分泌され、男性は精巣、女性は卵巣に作用し、精巣から男性ホルモン、卵巣から女性ホルモンが出されます

そしてそれぞれのホルモンは血液によってからだの各部分に運ばれ、男性として、女性としての第二次性徴があらわれるようになります。

 

対外的に反抗する時期が反抗期。そして性ホルモンの影響による体の変化を思春期というようです。

では、心の変化はどこから引き起こされているのでしょうか。

 

心の変化はどこから引き起こされるの?

反抗期は、それまでとは違う自分を認識し、認知することで、両親などの周囲の大人に対して反抗的な態度をとることです。

そして思春期は、体性ホルモンの影響による体の変化によってストレスを感じ、ときにそれを周囲にぶつけてしまう時期のことです。

反抗期そして思春期とそれぞれ心への影響はあると考えられるのではないでしょうか。

 

反抗期と思春期、それぞれが心に影響することで、心が不安定になったり、言動が荒くなったりします。このような衝動性が強まると、イライラしたりモヤモヤしたり、ちょっとしたことで怒ったり、怒鳴ったりしやすくなるのです。
このように、子どもはよく分からない感情の起伏に襲われ、子ども自身も感情や言動をコントロールできなくなる瞬間が多く出てくるようになります。

 子ども自身も、自分で感情や言動をコントロールできなくなる場面が多くなることから、身近な大人である両親に当たったり、きついことを言ったりするようになる、ということなのでしょう。

 

でも子どもって、さっきまで怒って当たり散らしていたのに、急に甘えてきたりしてびっくりさせられるってことありませんか?

 

両価性(アンビバレンツ)ってなに?

両価性ってことば、知ってましたか?!

両価性とは、例えば些細なことで母親を罵ったり壁を殴ったりしていた子どもが、ほんの数分後にはベタベタと甘えた仕草を見せるといった、一見矛盾した態度のことを言います。
思春期は親からの自立と親への依存の間で揺れる時期なので、両価性が高まります。子どもが、その揺れを社会生活に支障がない範囲で収められるように支援することが周囲の大人の役割になります。子ども自身では十分に対応できず、不登校や身体症状などの形で現れてきた場合には「適切な対応」を学校や専門家と相談することが必要です。教育センターや保健所・児童相談所などは相談機関の情報を持っています。

子どもは、紆余曲折しながら成長していく存在です。周囲の適切な対応によって、彼らは健康な自我同一性を獲得し大人として社会へ出て行くことができます。

 

これこれ!

子どもは親からの自立と親への依存の間で揺れながら成長していくのですね。子どもの矛盾した態度を受容することが、私たちが親としてできるサポートということでしょうか。

 

わたしの反抗期もまだ続いているかも…と思うくらいひどいものです。特に母親に対しての反抗的な態度がいまだに続いています。先ほどの両価性の考え方でいうと、そんな反抗的な態度で接しても許される、と分かっているからこその甘えであり、愛情欲求なのかもしれません。

 

我が子も私と同じような反抗的な態度をとる日は近いでしょう。

私はその時、親からの自立をしようとしている我が子に対して、反抗的な態度は性ホルモンのせいであり、また愛情欲求の裏返しでもあると理解し、それを受容し、子どもの自立へのサポートができるのでしょうか。