思春期に片足を突っ込んでいる小学校3年生男子のリアル
今日は子どもが所属する学区のソフトボールチームの区内リーグ戦でした。午前中に2戦あって、1つは格下の相手。1つは格上の相手との試合。
1戦目。格下ですが寒かったので体が動かなかったのか、凡ミスばかりで特典を許すも、後半は本来のチームの力が戻り、巻き返した試合でした。
2戦目。長年、因縁の敵と言われ続け、ここに勝てばリーグ戦の優勝がほぼ確実、と言われる中、声も出て足も動いて打線も続くというこのチームらしい戦いができ、なんと大差で勝利を手にしました!
実は、久々に試合を見に行けたのです。
思春期に片足を突っ込んでいる3年生男子は、試合を私たち両親が見に行くことを嫌がるようになりました。
理由を聞くと、
「笑って見てるから」
とのこと。
これは反省しました。
確かにエラーしたり三振して戻ってくるときに笑っているように見えていたのかもしれません。私たちとしてはバカにして笑っていたのではなく、残念だった思いや、やってしまったか…という思いが笑ったように表情に出てしまっていたかもしれません。
そのため、ここ2か月くらいは野球もソフトボールも試合が合っても見に行くことを自粛していました。
今日は大事な一戦と知っていたので、思い切って3年生男子に試合を見に行っていいか尋ねてみました。
自分の子どもに質問するのがこれほどまで勇気がいるとは(笑)
試合での一コマ
注目の2試合目のこと。
息子はフォアボールで出塁し、何とかホーム手前の3塁まで進むことができました。そこで相手のエラーを見て、いざホームへ!!!
キャッチャーが待ち構えているのをものともせず、ホームベースへ滑り込みました。
「アウト!!」
審判の判断はアウト。
ホームベースにかぶさった息子は、ユニフォームについた砂をはらいながら起き上がり、チームの元へ戻ろうとするも、その目からは涙があふれ出てきました。
思い切って飛び込んだホームベース。
でも結果はアウト。
「ホントはセーフなんじゃないの?」という思いが出ると同時に、彼の悔しさが一瞬にして周囲に伝わりました。
母としての私と、私自身の成長の気づき
私は私として、走って彼を抱きしめに行きたかった。
「よく頑張った。でも残念だった。」と。
でも、母として私は彼のもとには行かなかった。
母として、見ている場所から動かず、
「よく頑張った。でも残念だった。」と心の中で思い、彼へ視線を送るだけでその気持ちが伝わると思ったから…。
そして、チームメートは温かく彼を迎えてくれました。
ある子は肩をたたき声をかけ、ある子は彼がかぶるヘルメットをやさしく小突いた。
アウトになったことはものすごく残念だったと思う。
でも、この光景を見られたことは、私の財産になりました。
彼には彼の持つ世界があって、その中で受け入れられ、チームの一員として一つの目標をもって一緒に向かっていける仲間がいる
小学校3年生男子は私の知らないうちに成長してた。
そう思ったら、一人、涙が出てきました。
この出来事で、私は母として自分の成長を感じられた。
なんでも首を突っ込まないということ。温かく見守るということを。
そして私は私として、見守りながらもその場に駆け付けて息子を抱きしめたいという自分の想いを、自分の中で感じることができ、それをこうやってアウトプットできたこと。なんだかうれしく思う。