あなたの子は、あなたの子ではなく、
大いなる生命(いのち)の希求(あくがれ)の息子(こ)であり、娘である。
あなたを経て現われてきても、あなたから生まれたのではない。
あなたとともにいても、あなたに属するものではない。
あなたの愛を与えることはできても、あなたの考えを与えることはできない。
子どもは自らの考えを持つのだから。
その身体(からだ)を住まわすことはあっても、その魂(こころ)までも住まわすことはできない。
子どもの魂は、あなたが夢にも訪れることのできない、明日の館に住んでいるのだから。
子どもらのようになろうと努めるのはいいとしても、子どもらをあなたのようにしようとしてはならない。
生は後ろには歩まず、昨日を待つことはないのだから。
参考文献
ごま書房「プロフェット(預言者)」.ハリール・ジブラーン