人生初の人間ドックの結果は… ~コレステロールとホルモン~

  

冬なのに暖かい日が続きますね。

そうそう、およそ3週間前に初めて人間ドックを受けたんです!

 

www.schneelicht.com

 

 

人生初の人間ドックの結果は…

 

 その結果が郵便で送られてきたので早速確認をしてみました~!

 

うーん…

 

総合判定はB!

特に悪いところはなし!

 

ふぅ。よかったぁ。

 

 

ホッとしたんですが、健康診断結果ってAとかBとかC、Dとかの判定で区分されていると思うのですが、それってものすごくアバウトだと思いませんか?!

だって、BよりのAもあるだろうし、DよりのCもある。結局、基準値内にあるかないかで判断されているだけなんですよね。

あと、本を借りて読んでみているのですが、女性と男性でその基準値が違うっていうじゃないですか!!!

 

人間ドックの基準値の謎

 

えー!!

 

ですよね。

でも人間ドックの検査結果には男性なのか女性なのかで基準値は変えられていないのが現状のようです。

www.qlife.jp

 

 私が受診した病院での結果も、血中脂質の項目で中性脂肪や総コレステロール、LDLコレステロール値は日本動脈硬化学会の基準値を採用しており、日本人間ドック学会が2014年に発表した男女別、女性については年代別の新基準は採用していませんでした。

男女差のない基準値を使用していないと、閉経後の女性の多くが、総コレステロールやLDLコレステロール、中性脂肪の基準値を超えてしまいます。そのため、男女差のほかに年齢別での基準を日本人間ドック学会は発表したようです。

 

わたしの血中脂質の検査結果

 

私の結果の場合は… 

【血中脂質】 

総コレステロール(mg/dl) 195

中性脂肪(mg/dl) 26

HDLコレステロール(mg/dl) 75

LDLコレステロール(mg/dl) 118

nonHDLコレステロール(mg/dl) 120

 

中性脂肪が少し基準値より低いため、今回の人間ドックの総合判定でBという結果になったようです。これはどちらの基準についてもそうでした。

また、LDLコレステロールは結果用紙の基準値ではあと1mg/dl高いとアウトだったのですが、日本人間ドック学会の基準値としては正常範囲内でしたよ!

 

よかったよかったぁ。

 

そもそもコレステロールとはなんぞや?!

 血中脂質項目はコレステロールの検査結果ですよね。

では、そもそもコレステロールって何なんでしょうか?

 

コレステロールは生命を維持するために必要な要素であり、たんぱく質や炭水化物とともに3大栄養素といわれる脂質の一種で、声明を維持する役割を担っています。

 

人間の体はおよそ37兆個もの細胞で作られていますが、そのひとつひとつの細胞をおおう膜の材料の一つがコレステロールです。

細胞膜は、ウイルスなどが細胞内に侵入してくるのを防ぎ、さらに細胞内の物質が外に出てしまわ内容にする役割を持っています。コレステロールは、強い細胞膜をつくるために必要な要素なのです。

 

さらにコレステロールは、さまざまなホルモンの原料にもなっています。副腎でつくられる副腎皮質ホルモン、卵胞でつくられるエストロゲン、胎盤や黄体でつくられるプロゲステロン、精巣で作られるアンドロゲンなどです。コレステロールが減少してこれらのホルモンが不足すると、体の防御機能、性機能の動きも低下してしまいます。

 

体内にあるコレステロールの4分の1は脳にあります。脳の神経細胞や神経線維を保護し、情報がほかの回路に迷いこまないように正しく伝える役目も果たしています。

 

ほかにも食べものからの脂肪分の吸収を助ける胆汁酸やビタミンDの原料になるなど、コレステロールはわたしたちの体にとってなくてはならない存在なのです。

 

コレステロールは、摂取しなければならない栄養素の一種であり、体を構成する原料でもあり、神経などの伝達物質にも使用されているんですね。

 

 エストロゲンは動脈硬化を抑制している!

卵胞でつくられるエストロゲンの材料ともなるコレステロールでしたが、そのエストロゲンは動脈硬化を抑制する作用もあるようです。

 

エストロゲンの分泌は、初経を迎える12歳前後から増えはじめ、30代後半の卵巣機能が衰えはじめるころから、だんだんと減少していきます。卵胞がなくなり閉経すると、エストロゲンの分泌は止まるのです。

この女性の閉経後、55歳くらいから動脈硬化が引き金とする心筋梗塞や脳梗塞を発症する割合がぐんと上昇するのです。

 

エストロゲンは骨、肝臓、皮膚、心筋などの細胞の増殖や抑制、すい臓、腎臓、甲状腺、筋肉、血管など、さまざまな器官が正常に作用するように助ける働きをしています。

 

女性は男性に比べて、エストロゲンによりさまざまな器官が正常に作用するように助けられているため、心筋梗塞の発症等の年代が遅い、とされています。

 

さらにエストロゲンには、動脈硬化を抑制する作用もあります。この抑制作用は、血管に対する間接的な作用と直接的な作用のふたつに分けられます。

間接的な作用とは、LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やして脂質代謝を改善する働きや、LDLコレステロールを参加しにくくする働きです。また、冠動脈疾患の危険因子である内臓脂肪の増加を抑制します。

直接作用には、血管内皮細胞での一酸化窒素の分泌を増加させて内膜を保護したり、血管平滑筋を拡張させ、血管平滑筋細胞の増殖を抑制したりします。最近では、この直接作用をのほうが、より一層動脈硬化の抑制に役立っていることが分かってきました。

 

エストロゲンは、これらの作用を通じて動脈硬化を抑制しているのです。

 

ところが、更年期前後にはエストロゲンが減少し、閉経後にはエストロゲンの分泌がストップしてしまうので、このような動脈硬化を抑制する働きも低下してしまいます。狭心症や心筋梗塞、脳卒中など、女性の冠動脈疾患の羅漢率や死亡率が、55歳以上から急激に増えるのはこのためです。75歳以上では男性の死亡数を上回ってしまいます。

  

 人間ドックの結果を受けて、私には何ができるのか

 

 3,4年ぶりの血液検査を含めた人間ドックでした。やはり定期的に受診するのが一番なのかな、と思います。症状が出ないとなかなか検査などは腰が重くてしないため、今回のように1,2年に1度は人間ドックなどで自分の体を点検する機会を設けることは大切ですね。

 

今後自分ができることとしては、やっぱり健康的な生活を送ることではないかと思います。十分な睡眠とバランスの良い食事。そして適度な運動です。

 

特に生活リズムにおいてはこれからも乱すことなく過ごしていきたいです。

体内時計の乱れは、肝臓がんのリスクを高めたり、自律神経やホルモンの分泌への影響、内臓の働きの不調という形で体へ変化をもたらし、脳や心臓の疾患リスクも高めてしまうようです。

まだ1歳児がいるのでどうしても生活リズムを死守する生活をすることに慣れていますが、子どもたちが大きくなるにつれて守れなくなることもあるかと思います。

でもそこは、子どもたちの健康や体内時計、成長ホルモンの分泌なども考えて、自分のため、子どものための生活リズムは乱すことなく過ごしていきたいです。

 

 

 

 

参考文献

天野惠子(2017)「女性の「コレステロール」「中性脂肪」はこうして落とす!」.PHP研究所