ようやく上がった雨
久しぶりに外へ洗濯物を干す感覚がなつかしい。
カムバック夏。
風を届けてくれる扇風機が回る姿に、なぜかしら哀愁を感じて思いをはせる
あのころの自分はどんな夏を過ごしていたのだろう
あの頃の自分は時間を持て余す夏に何を考えていたのだろう
洗濯物が風に揺れる
太陽の力で、真っ白に戻りたい と揺れているかのように
私のこころはすぐに引き戻される
あの頃に
うだる夏に過ごしたあの時間を持て余したあの時間に
一生懸命回る扇風機と、気持ちがよさそうに揺れる洗濯物たち
どうしてだろう
少し物悲しくなる