大熊孝先生の著書、毎日出版文化賞を受賞!  「洪水と水害をとらえなおす 自然観の転換と川との共生」

嬉しいニュースが飛び込んできました!

 

今朝一番のニュース!

 

何気なく、メールを見ていると(株)農文協プロダクションさんからメールが!

「なんだっけ?誰だっけ?」

とチェーンメールかと思い恐る恐るではあるけど開けてみると、以前、本を購入した会社でした(笑)。

 

そこには、うれしいニュースが♪

第74回毎日出版文化賞決まる

 

本書(「洪水と水害をとらえなおす 自然観の転換と川との共生」大熊孝著)が第74回毎日出版文化賞(自然科学部門)を受賞しました。
【毎日新聞社告】第74回毎日出版文化賞決まる
https://mainichi.jp/articles/20201103/ddm/001/040/093000c

 

 なんとなんと、大熊先生の最新刊が毎日出版文化省を受賞されたそう!

先生から3月に出版についてのお手紙をいただき、さっそく予約して私の手元に届いたのが5月末でした。

それから半年もたたないうちに、このような賞を受賞され心から嬉しく思います。

 

 

さて、その本の内容は?!

 

新潟近辺にお住まいの方や、これから土木工学、河川工学を学ぶ方、学んでいる方にはぜひ読んでもらいたい。

あるいは小中学校の国語や社会の教科書に載せてもいいくらいの、地理的・歴史的・工学的・文化的・教養が詰まった一冊だと思います。

 

島国である日本の河川に対しての治水や利水を環境や自然も含めて考えるよう考察・提案している。先生の生きざまを通しての自然観からくる現在の先生としての主張したい、取り上げたい問題が詰まっています。

 

 

具体的な専門家の書評はこちら!

 

toretate.nbkbooks.com

 

選考委員である、西垣通先生(東大名誉教授・情報学)の選評を
以下に転記いたします。

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洪水と水害をとらえなおす 自然観の転換と川との共生 
大熊孝著(農文協プロダクション)=自然科学部門
 地球温暖化のせいか、近年の気候はまさに異常だ。すさまじい
豪雨が、この国のあちこちにむごたらしい傷痕を残していく。洪
水や水害を防止するための知恵が今ほど希求される時は無い。本
書はこのための第一級の指南書である。
 著者は河川工学の専門家であり、理論と実践の両面で、長年治
水問題に取り組んできた。学者としての活動にとどまらず「新潟
水辺の会」というNPOのリーダーの一人でもある。
 読み進めながらとりわけ惹(ひ)かれるのは、著者が「国家の
自然観」に対して「民衆の自然観」を主張していることだ。これ
は共生の思想であり、江戸時代まで民衆の中に息づいていた。だ
が明治の開国以来、自然を統制管理するという西洋近代的な「国
家の自然観」に置き換えられてしまった。治水ダムの建設はその
代表である。だが降水量の多い山国に、この自然観だけで果たし
て十分なのだろうか。
 流れゆく時間の中で河川と互いに関係を結び、被害を小さく抑
える――そういう古来の知恵に学べという著者の洞察に深く心を
打たれる。(西垣通)
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普段接しない学問を秋の夜長に学んでみては?!

 

 

先生の著書は、専門用語の説明や予備知識として河川工学の内容も記載されています。

この豊かな日本に住まわせてもらっている私たち人間は、今後、どのように自然と接し共存していけるのか、一考させてもらえる時間が得られますよ!

 

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